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いつか満天の星の下で

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夜明け

東雲色(しののめいろ)に陽は昇る
哀しい空にも陽は昇る

故郷の山の向こうから
静かに空を染めながら

ゆうるり優しく昇る陽よ
穏やか風を連れてこい

いつか過ごした日のように
安らかな時を連れてこい




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月明かりの子守唄

寂しい夜は空を探して
夜毎あなたを見つめる月を
閉ざされた冷たい硝子の窓に
静かに映り寄り添いましょう

噛んだ唇少し緩めて
堪えた涙をメロディにして
雲に覆われ風吹く夜も
仄かな明かりが届きますよう

眠れぬ夜は空を仰いで
あなたの瞳に月の明かりを
苦しいばかりの現の問いは
淡く霞んで消えますように

寂しい夜は空を探して
想い出の中に眠るわたしを
懐かしき日の子守唄のよう
眠りに就くまで灯しましょう



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未完成の朝

あなたの見る空は
今にも雨になりそうな鈍色
冷たい風が忍び寄り
心凍えてしまうほど

届かぬ想いを持て余し
わたしは時間に追い越されてゆく
足りない言葉を探しあぐねて
パズルのように組み合わせ
タイムオーバーの鐘が鳴っても
あきらめることができなくて


わたしの見る空は
冬の木立を包む静寂の色
凍え果てぬよう夢を啄み
春の訪れを待ち詫びる

拙い会話で始まる朝は
言の葉の森を彷徨うばかり
孤独なこころに触れるほど
心地よい音にもなれなくて
ときの狭間を漂いながら
雲のまにまに祈り捧げる


あなたの心に広がる空は
いつか晴れ渡る鈍色の空
爽やかな風に包まれる
明るい日差しはすぐそこに

あなたの窓から見えるのは
明日晴れ渡る鈍色の空



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